胃がんの原因はピロリ菌!?
ピロリ菌はどうやって感染するの?
ピロリ菌に感染するのは、胃の機能が未熟で胃酸の分泌が少なく、免疫力の低い乳幼児期から小児期です。そのためピロリ菌は大人になってから感染することはほぼないと言われています。
上下水道の整備されていない井戸水が生活用水であった公衆衛生の不十分な時代に日常生活から感染したと言われており、現代では公衆衛生が飛躍的に向上した結果、明らかに若い世代の感染率は低く、小中高生では数パーセントまで年々感染率は低下しています。
感染が無くならない理由は、子育ての過程で親から子への食事や箸の共有から感染すると言われています。
ピロリ菌感染から胃がん発症まで
ピロリ菌は強毒素をもって胃を萎縮させ、最後には自ら棲めない環境にして胃からいなくなります。この状態が続くと胃がんの危険が増えてしまいます。
ピロリ菌に関する統計データ
ピロリ菌は上下水道がまだ整備されていない時代に多くの人が感染したと考えられており、年齢が高くなるにつれて保菌者の割合が大きくなっていると推測されています。わが国においては、2017年現在で3,600万人程度の感染者がいるという推定が報告されています*。
胃がんリスクはどれくらいあるの?
胃がん対策はどうすればいいの?
ピロリ菌に感染しているかを調べる「スクリーニング検査」で簡単に体内にピロリ菌がいるかを調べることができます。この検査は定期的に受けるものではなく、生涯1回受ければ大丈夫。
家族や身内に胃がんになった人がいる、胃炎になっている、頻繁に胃の痛みがある人などは、この検査を受けることをおすすめします。
忙しくてなかなか病院に足を運べない人には、自宅で検査できるスクリーニング検査キットをおすすめします。
検査でピロリ菌に感染していた場合は、ピロリ菌の除菌治療をおこなうことで、胃がんリスクが大幅に減少します。また慢性的な胃炎をはじめ、胃の関連疾患の予防になります。
(2013年から胃カメラ検査でピロリ菌の確定診断後、除菌治療は保険の適用も認められています)
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