ヘルスパークの健康マメ知識 感染症からがんになる【胃がん】

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感染症からがんになる!胃がん

胃がんの原因はピロリ菌!?

胃がんの原因はピロリ菌!?
日本人のがんの中で胃がんの発症率は男女全体で国内第2位、それにより命を落とす人は2019年の一年間で42,931人! 決して少ない数ではありません。 そして近年の研究で胃がんの発症原因の99%は胃に感染したピロリ菌であるということがわかってきました。つまり国内第2位と言われている胃がんは、 ピロリ菌に感染しているかの検査やピロリ菌を除菌するための治療を受けることで、胃がんの発生を抑えることができます。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(人口動態統計)

ピロリ菌はどうやって感染するの?

ピロリ菌に感染するのは、胃の機能が未熟で胃酸の分泌が少なく、免疫力の低い乳幼児期から小児期です。そのためピロリ菌は大人になってから感染することはほぼないと言われています。 上下水道の整備されていない井戸水が生活用水であった公衆衛生の不十分な時代に日常生活から感染したと言われており、現代では公衆衛生が飛躍的に向上した結果、明らかに若い世代の感染率は低く、小中高生では数パーセントまで年々感染率は低下しています。
感染が無くならない理由は、子育ての過程で親から子への食事や箸の共有から感染すると言われています。

ピロリ菌感染から胃がん発症まで

ピロリ菌は強毒素をもって胃を萎縮させ、最後には自ら棲めない環境にして胃からいなくなります。この状態が続くと胃がんの危険が増えてしまいます。

ピロリ菌感染から胃がん発症まで

ピロリ菌に関する統計データ

ピロリ菌は上下水道がまだ整備されていない時代に多くの人が感染したと考えられており、年齢が高くなるにつれて保菌者の割合が大きくなっていると推測されています。わが国においては、2017年現在で3,600万人程度の感染者がいるという推定が報告されています*。

ピロリ菌に関する統計データ

胃がんリスクはどれくらいあるの?

胃がんリスクはどれくらいあるの?
胃がんの発病には、食生活や喫煙と併せて、ピロリ菌の感染が深く関わっていることがわかっています。国立がんセンターが調べた研究の結果、ピロリ菌によって、胃がんのリスクが少なくても5.1倍に高まることがわかっています。すべてのピロリ菌感染者に対して、除菌を強く勧めるガイドラインを日本ヘリコバクター学会が公表しています。

胃がん対策はどうすればいいの?

ピロリ菌に感染しているかを調べる「スクリーニング検査」で簡単に体内にピロリ菌がいるかを調べることができます。この検査は定期的に受けるものではなく、生涯1回受ければ大丈夫。 家族や身内に胃がんになった人がいる、胃炎になっている、頻繁に胃の痛みがある人などは、この検査を受けることをおすすめします。 忙しくてなかなか病院に足を運べない人には、自宅で検査できるスクリーニング検査キットをおすすめします。

胃がん対策はどうすればいいの?

DEMECAL 胃がんリスク層別検査

検査でピロリ菌に感染していた場合は、ピロリ菌の除菌治療をおこなうことで、胃がんリスクが大幅に減少します。また慢性的な胃炎をはじめ、胃の関連疾患の予防になります。 (2013年から胃カメラ検査でピロリ菌の確定診断後、除菌治療は保険の適用も認められています)

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