日本人女性のがんの罹患率第1位の乳がん
Source : Cancer Information Services , National Cancer Center , Japan
一生のうちで仕事も育児も充実する時期において、がんによる死亡原因の1 位が乳がんであることをご存 じですか?女性の全年齢層では大腸がんや肺がんで亡くなる方が多いのですが、40歳前後を境に乳がんで 亡くなる方が増え始め、30歳から69歳までの年齢層では、乳がんが死亡原因の第1位なのです。近年で は若い年代でも乳がんにかかる率が年々上昇しています。また、50 代後半、60 代前半にも乳がんを発症 する方が増えてきています。
乳がんは身体の表面に近いところに発生し、5mm程度から1cm程度の大きさになると、 自分で注意深く触るとわかるようになります。乳がんの細胞分裂は他のがんに比べるとゆっくりめで、1cm大まで成長するのに10年以上かかります。 しかし、1cmから2cm に成長するのに2 年もかかりません。病気による影響が最も少なく、病気前の生活に近い状態に戻るためには、2cm未満の早期がんで、 リンパ節や別の臓器に転移していないか、Ⅰ期の状態で見つけることが大切です。
多くの方が違和感などの発見をこわがりますが、本当にこわいのは発見されないままステージが進行してしまうことです。 たまに、「しこりを見つけるのが怖いから自己触診をしない」という声を耳にします。また、実際に違和感があっても、 仕事が忙しくてなかなか病院に行けないなど、次のステップに踏み出せずにいるケースも少なくありません。 せっかく早期発見の可能性があるのに、これらはとても残念なことです。医療の進歩のおかげで、今やがんは「不治の病」ではなくなりました。 早期発見と早期治療の一番のメリットは、身体的にも、経済的にも、負担を大幅に減らせることです。乳がんにおいては、乳がん検診と合わせて、 毎月1 回の自己触診を習慣化することが最善策となるので、まずは自分の乳房の「いつもの状態」を知っておくことから始めましょう!
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