花粉+大気汚染で症状悪化!?
スギ花粉が飛び交う春の時期、花粉症を患っている人にとっては、とても辛い時期でもあります。そもそも花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応。体の免疫反応が花粉に過剰に反応して花粉症の症状がでます。日本人の10〜20%の人がスギ花粉症にかかるとされています。スギ花粉の少ない都市部の住民のほうが花粉の多い地方都市や山間の人より、スギ花粉症になる人が多いんです。その理由は、大都会ではディーゼル自動車の排出微粒子などの大気汚染が花粉症を促進する環境因子としてかかわるからなんです。つまり空気の汚れている都会の方が花粉症の発症率が高いのです。
日常における花粉対策
テレビなどでの花粉情報をチェックしている方は多いと思いますが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などの症状は日常生活の中でも軽減することができます。
- 外出をなるたけ控える
- 外出時はマスク、眼鏡、帽子を着用する
- 皮膚の保湿
- 帰宅時に衣服や髪をよく払ってから入室する
- 帰宅後、すぐにうがい、手洗い、洗顔をする
- 洗濯物は外干しは避け、室内干しや乾燥機を使用する
- こまめな掃除をする
ポイントはいかに飛散している花粉を自分の行動や生活空間の中から取り除くかです。外出時の洋服なども花粉が付着しにくいツルツルした素材のものを選んだ方がいいですね。帽子、マスク、メガネなどは花粉対策の効果は高いので、普段はコンタクトレンズを使用している人も可能であればメガネの使用を検討するのも良いかもしれません。
花粉症に効くツボ
鍼灸治療は、東洋医学の経絡(けいらく)、経穴(ツボ)を刺激することで、体の歪みを矯正しバランスの改善を目指すもので、一定期間続けると効果が見られるツボがあります。
学術的にも、花粉症に伴う頭重感、肩こりの改善や鼻閉症状に明確な効果があるとの報告もあります。(前国立国際医療センター耳鼻科医長 鳥山稔医師)
漢方における花粉症
漢方では、花粉症はカラダの水分バランスの異状(気・血・水の乱れ)と考えています。薬は、飲んですぐ効く薬、体質改善のための薬などがあります。
漢方薬はどれもが効くわけではないのですが、薬理作用が臨床的に確かめられているものもあり、それらの漢方薬では効果があると考えられています。 鼻炎の漢方療法もかなり一般的なものになり、漢方専門医でなくても、健康保険の範囲内で処方してくれる耳鼻咽喉科も多いです。相談してみるのもありかもしれませんね。