腟内環境が乱れると…?
ラクトバチルスはとってもデリケートな乳酸菌で生活習慣や体調によって数や活性が左右されます。日常のストレスや加齢、女性ホルモンのバランスの乱れなどによって腟内のグリコーゲンが減少すると腟の自浄作用に重要なラクトバチルスによる乳酸を出す量が少なくなります。すると膣内の酸性度が下がることで大腸菌やカンジダ菌などの悪玉菌が増殖し、それが原因となって腟内環境が悪化するとおりものが変化し嫌なニオイやかゆみなどの症状が起きてきます。実際に、成人女性の10%〜30%が細菌性腟炎に罹患していると言われており、約半数は無症状です。無症状でも、腟炎は進行する可能性があるため注意が必要です。特に妊娠期間中であれば、子宮への感染が流産や早産の原因となることもあります
腟内の健康状態を保つために
まず、気をつけないといけないのはデリケートゾーンの洗いすぎです。洗いすぎると粘膜のバリア機能が低下し、腟内の常在菌も減ってしまうので専用のソープを使用し優しく洗うようにしましょう。洗った後は専用のクリームやジェルで保湿し、デリケートゾーンを清潔に刺激を与えず保ってあげることが大切です。また、ストレスの軽減やバランスの取れた食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心掛けましょう。早めのセルフケアや専門医のサポートを受けることで、改善の可能性が広がります。
オススメ情報
検査の結果、システム化された一般的な検査結果だけではなく、自分にあったケアプランや改善対策ができるように、婦人科ドクターから自分専用の腟内環境改善アドバイスシートが付く『プレミアム腟内フローラ検査』という検査キットがあります。腟内の細菌のバランスや細菌の種類を調べ、健康な腟内に存在する通常の細菌の存在や数、異常な細菌の有無、および炎症や感染の兆候を評価します。自分に必要な腟活を始めることができるでしょう。